今や一人に1台クルマを所有する時代になって、現金一括払いだけでなく自動車の買い方もたくさんあります。ローンや残クレ、カーリースやカーシェアまで、自動車を売る側はあの手この手を使ってクルマを買いやすくなる方法を打ち出しています。
皆さんもクルマを手に入れる費用については、しっかり調べ交渉し真剣に検討していると思いますが、クルマにかかる維持費についてはどうでしょうか?
維持費はどうしてもかかる固定費だからといってあまり考えてない方が多いのではないでしょうか?
クルマ自体の支払いだけでなく維持費にどれくらいかかっているのか、意外と知らない人が多いはずです。
クルマにかかる維持費
詳しくクルマを維持していくために必要なものをあげていきます。
年間金額 | 備考 | |
自動車税 | 39,500円 | 購入翌年度分はグリーン税制適応の可能性あり |
定期点検 | 20,000円 | 6ヶ月点検・法定点検(無料点検は除く) |
車検 | 33,200円 | 基本料・自賠責・重量税(1回の車検費用83,000円で計算) |
自動車保険 | 107,710円 | 東京海上日動 12等級 通勤通学使用 35歳以上担保 ブルー免許 車両保険一般条件 弁護士費用特約 レンタカー特約 |
ガソリン代 | 7,500円×12 | 月間走行距離1,000㎞(平均燃費20㎞/ℓ)レギュラーガソリン1ℓ150円計算 |
駐車場代 | 3,000円~×12 | 最大数万円 |
洗車代 | 3,000円~×12 | |
消耗部品交換費用 | ??? |
定期点検は受けてない、オイル交換だけしているという方もいらっしゃるかもしれません。「新車だから故障しない」「何か壊れたら保証で治してもらう」というお考えでしたら是非改めていただきたいです。
自動車を所有するということは「自動車を安全な状態で維持する義務」があります。クルマ自体の製品の故障ではなく、使っているうちに思わぬ損傷などを負ってしまう可能性もあります。
駐車場代・洗車代はかからない方もいらっしゃると思いますが、全てを合わせるとかなりの費用になります。
月間費用として予想しにくいのが、「消耗部品」です。クルマにはさまざまな消耗部品がありますが、それぞれに交換時期があります。次にカローラクロスで必要な消耗部品について詳しく解説していきます。
カローラクロスの消耗部品(HEV Z)
ハイブリッドZの場合での消耗部品と交換時期について述べていきます。
交換時期 | 費用 | 備考 | |
エンジンオイル | 5,000㎞ | 5,000円 | 点検費用にセットの場合もある |
オイルエレメント | 10,000㎞ | 2,000円 | |
ワイパーゴム | 10,000~20,000㎞ | 2,500円 | 使用状況により変わる |
クリーンエアフィルター | 1~2年 | 3,000円 | 使用状況により変わる |
バッテリー | 2~3年 | 30,000円 | LN1 |
ブレーキフルード | 車検整備毎 | 5,000円 | |
冷却水 | 7年 | 5,000円 | |
エアエレメント | 50,000㎞ | 3,000円 | |
タイヤ | 5年もしくは50,000㎞ | 155,000円 | 225/50R18 ECOPIA NH100RV |
ブレーキパッド(前後) | 100,000㎞走行前後 | 30,000円 | 使用状況により変わる |
スパークプラグ | 100,000㎞ | 10,000円 | ディーラー推奨(メーカーは200,000㎞) |
CVTオイル | 30,000㎞ | 15,000円 | ディーラー推奨(メーカーは無交換を謳っている) |
ハイブリッドバッテリー | 150,000~250,000㎞ | 200,000円 | 平均20万キロ走行ぐらいらしい(トヨタ販売店) |
エンジンオイルとオイルエレメントのメーカー推奨交換目安は15,000㎞毎となっていますが、一般的に推奨されている走行距離で記載してます。また、スパークプラグ・CVTオイルについても同様の考え方です。
一番気になるハイブリッドバッテリーは、ディーラーによると概ね20万㎞走行ぐらいにハイブリッドシステム異常の警告灯が点灯して交換するケースが多いみたいです。カローラクロスがその距離数に達する頃にはもう少し安くなっている可能性もあるとのことです。
ブレーキパッドは使用状況により大きく違います。中にはずっと交換することなく乗り続けられる方もいるみたいです。
カローラクロスでかかる維持費
これまで述べてきた試算から年間と月間コストを算出します。2年車検と3年車検も考慮します。まず消耗品除きで計算します。
347,710円÷12=28,975円
※駐車場代・洗車代はそれぞれ3,000円/月で計算
ここから消耗部品を含めてクルマの使用期間により算出します。
消耗部品は交換時期がバラバラなので分かり易く期間で分けてみます。
納車~4年半 | 5年目車検~6年半 | 7年目車検~8年半 | 9年目車検~10年半 | |
消耗部品費用 | 114,000円 | 237,500円 | 39,500円 | 277,500円 |
※使用状況により交換時期が変わるものは、最長で試算。クリーンエアフィルターは2年、バッテリーは3年。
タイヤ交換が入る時期がかなり負担となります。7年目~8年半の間のコスト大幅減にも注目です。
こちらに税金等のコストを加算し、期間ごと月々に換算したランニングコストがコチラです。
納車~4年半 | 5年目車検~6年半 | 7年目車検~8年半 | 9年目車検~10年半 | |
トータル維持費(月々) | 32,142円 | 38,871円 | 30,621円 | 40,538円 |
更にそれぞれの年数所有した場合の通算でのランニングコスト
納車~4年半 | ~6年半 | ~8年半 | ~10年半 | |
ランニングコスト(月々) | 32,142円 | 33,481円 | 32,808円 | 34,281円 |
カローラクロスの維持費は概ね月々33,000円かかることがこれで分かります。
もし、次のクルマの買い替えを検討するなら5年目の車検を受ける前が一番お得です。次のタイミングが9年目の車検前となります。ここに下取価格の要素が入ってきます。値段次第では7年目の車検前も検討の余地ありです。
10年を超えてくると故障のリスクが上がります。この他に費用がかかる可能性があります。
ランニングコストを下げる裏技
メンテナンスパックに加入する
メンテナンス全般をディーラーで受けるつもりの方は絶対加入した方がいいです。内容はディーラーにより違いがあります。消耗部品がオイル交換とオイルエレメント交換だけ含まれているところもあれば、ワイパーゴムやクリーンエアフィルター交換までコミコミになっているところもあります。
メンテナンスパックは、まとめ払いする代わりに値段を下げて設定しているので、基本的にはお得になります。月間走行距離が5,000㎞以下と極端に少ない方は、消耗部品の交換頻度が減るためメンテナンスパックには加入せずその都度支払った方いいでしょう。
自動車保険料を見直す
自動車保険料は等級、年齢、誰が乗るか、使用用途、免許証の色によって大きく変わります。今はいろんな会社が自動車保険を取り扱ってます。大きく損保会社型(代理店型)とネット通販型(ダイレクト型)に分かれます。
ネット通販型の大きなメリットは保険料の安さです。代理店を持たないネット通販型(ダイレクト型)は手続きを簡素化しコストダウンにより保険料を安くしています。損保会社型(代理店型)はきめ細かいサポートの手厚さが売りとなります。
気になる事故時の対応ですが、正直なところどちらのタイプでも、もめる時はもめます。弁護士費用特約に入っていれば問題はないです。
損保会社型(代理店型)の場合は、長年付き合いある担当がいるケースが多くそういう安心感はあるかもしれません。
しかし、コスト面でもし大きく差がでるのであれば、ネット通販型(ダイレクト型)のメリットは十分あります。
バッテリー交換費用を下げる
最近のクルマは燃費を良くするため、環境に配慮するためアイドリングストップやエンジンルームにある様々な部品を電動化させているため高性能なバッテリーがついてます。軽自動車でも2万3万は当たり前になっています。
その費用を抑えるには、自分で仕入れて交換するのが一番です。少し注意が必要ですが、要点を抑えれば素人でもカンタンに交換できます。
タイヤ交換費用を下げる
Zグレードの18インチになると相当な費用がかかります。でも安い中国産は安心できませんよね?ブリヂストンなどの有名メーカー品を格安で取り付ける方法があります。
まとめ
クルマの維持費まで考えることで、新車の購入スパンも最適なものにできます。皆さんが何よりよく分からない点はいつ買い替えるのが一番いいのかだと思います。
恐らく行き当たりばったりで買い替えてきたのではないでしょうか?何かが故障した、事故をした、急に欲しくなったなど・・・
本当に必要な維持費をご理解いただけたはずです。また、年数によってもランニングコストは変わってきます。早いタイミングでの買い替えでは、下取価格もあるのでそれを差し引けば、得か損かは判断できます。
カローラクロスの維持で大きく費用がかかるのが
- 車検
- タイヤ交換
- バッテリー交換
- ハイブリッドバッテリー交換
以上の4点です。車検を通したばかりで買い替えた、タイヤを交換したのにすぐ買い替えたなどが一番損な買い物です。
そんなことにならないように1年に一回はクルマにかかる費用を見直し、買い替えに備えて損のないカーライフをおくりましょう。
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