新型ヴェゼル VS ヤリスクロス!どっちが買いか?|失敗しない新車購入
出典:ホンダ公式サイトより引用
いよいよ新型ヴェゼルが4月に発売となる。
2013年にホンダから3代目フィットをベースに開発され小型SUV。SUVでありながらクーペのようなデザインとその使い勝手の良さでコンパクトSUVという新ジャンルを築き上げた。
トヨタもこのジャンルに「C-HR」や「ヤリスクロス」で参入し、今や大激戦のジャンルとなっている。
2021年現在、ヤリスクロスが大ヒット中であるが、ここに新型ヴェゼルが発表となる。両車の魅力を詳しく紐解き、どちらが買いか?詳しく解説する。
出典:トヨタ自動車より引用
スペック比較
今現在、新型ヴェゼルの詳しい数値は、発表されていないが旧型のスペックを参考にしながらご紹介する。
旧型ヴェゼル 全長4330㎜×全幅1770㎜×全高1605㎜
ヤリスクロス 全長4180㎜×全幅1765㎜×全高1590㎜
今回、新型ヴェゼルのパッケージはほとんど変えていないと言われている。そもそもヤリスクロスのほうがややコンパクトな設計となっている。
燃費(WLTCモード)
旧型ヴェゼル ハイブリッド 21.0km/L ガソリン 18.4km/L
ヤリスクロス ハイブリッド 30.8km/L ガソリン 28.7km/L
燃費に関しては新型ヴェゼルがどれくらい伸ばしてくるかが注目だ。ホンダのハイブリッドシステム「e:HEV」でフィットとトヨタのヤリスの数値を比較してみると
フィット 28.8km/L
ヤリス 35.8km/L
かなり大きな差がある。ハイブリッドシステムでは、未だにエネルギー効率の良さはトヨタが上だ。試乗してみないと分からないがe:HEVの加速感がフィーリングがどれだけいいかが、選ぶ上でのポイントになる。
価格
・旧型ヴェゼル
ハイブリッド 250万5555円~361万7900円
ガソリン 211万3426円~352万8800円
・ヤリスクロス
ハイブリッド 228万4000円~281万5000円
ガソリン 179万8000円~244万1000円
サイズは新型ヴェゼルのほうが一回り大きいが、ヤリスクロスにどれだけ価格が迫れるかが今後の売れ行きにも影響しそうだ。
ヤリスクロスにはない新型ヴェゼルの機能
新型ヴェゼルに採用された新機構も含め、ヤリスクロスにない装備をご紹介する。
- 車内Wi-Fi(1GB=330円)
- デジタルキー
- そよ風アウトレット
- リアシートリップアップ機構
- 9インチナビ
- パノラマルーフ
- 減速セレクター
- リアエアコン吹き出し口(X以外)
車内Wi-Fiは、その場で購入し使用できる。トヨタにはないサービスだ。
また、デジタルキーについては、スマホをキーとして使用することができ、カギが手元にない時スマホがあれば解錠、エンジン始動ができる。(330円/月)ただ、アプリを起動してからの操作になるため普段使いには向かない。あくまで緊急用だ。
そよ風アウトレットは、切り替えスイッチで顔に当たるエアコンの風をなめらかにすることができる機構。
(旧型ヴェゼル)
リアシートチップアップは先代から継続の機構。シートを跳ね上げて高さがある荷物を積むことができる。
ヤリスクロスは7~8インチディスプレイオーディオだが、新型ヴェゼルは9インチを装着できる。
ヤリスクロスには設定がないルーフ系の装備。解放感がありそうだ。
減速セレクターは、アクセルをオフにした時の減速を4段階で調整することができる。トヨタにはない機構。
リアのエアコン吹き出し口は、X以外標準装備。ヤリスクロスだと寒冷地仕様を選ばないとリアヒーターダクトが付いてこない。
ヤリスクロスが有利な部分
ここからは、ヤリスクロスの方が優れている装備についてご紹介する。
ハンズフリーパワーバックドア
ZとGにメーカーオプションで選択できる。足を差し出すだけでバックドアを開けることができる。
リアクロストラフィックオートブレーキ
全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール
アダプティブハイビームシステム
ブラインドスポットモニター
交差点右折時対向車、右左折時の対向方向からくる横断歩行者検知機能
昼間の自転車、夜間の歩行者検知機能
トヨタチームメイト「アドバンストパーク」自動駐車機能
安全装備については圧倒的にヤリスクロスが勝っている。これだけの機能が新型ヴェゼルにはない。
コネクテッド
「Honda CONNECT」もあるが、トヨタの「コネクティッド」の方がサービスの量が多い。ヤリスクロスはハイブリッドのみになるが「リモートスタートアプリ」は大変重宝する。
ヤリスクロスを使いこなす!無料で簡単スマホと繋げて新しい使い方を手に入れよう|ディスプレイオーディオ
まとめ
初代から大きく変えたデザインには賛否両論あるが、この競争の激しいクラスで守りに入らず攻めた姿勢は素晴らしいと思う。
新型ヴェゼルの懸念材料は、「納期」だろう。新型はただでさえ長納期になるが、半導体不足からホンダは特にそもそも既存車種でも減産している現状だ。ヤリスクロスも4~6ヶ月かかっている状況なのでそういう意味では、両者とも変わらないかもしれない。
また、安全性能とコネクティッドにおいてはヤリスクロスに軍配が上がる。この2点は今クルマ選びでは重要な項目だ。
新型ヴェゼルにしかない装備もたくさんあるが、正直パッとしないのが感想である。今現在分かっている情報だけで判断すると「ヤリスクロス」を筆者はオススメしたい。
納期を縮めたいなら、ヤリスクロスなら「KINTO」を選択する方法もある。「KINTO」なら約1.5~2ヶ月で納車できる。
また、今年中に発売予定である「カローラクロス」も楽しみな一台である。サイズは新型ヴェゼルより一回り大きくなるが、余裕がある方は検討に付け加えてもらいたい。
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