皆さんはカーディーラーについてどんなイメージを持っていますか?
- 販売ノルマが厳しいのでは・・・
- 休みがなさそう・・・
- 夜遅くまで仕事してる・・・
- エンジニアの待遇が厳しい・・・
カーディーラーを利用する側からすれば、もっといいサービスを提供してほしい、もっと安くしてほしいなど自分の利益ばかり考えがちでです。しかし、働いている側はどう考えてるのでしょうか?
働き方改革というフレーズが世の中に出回ってからかなり経ちます。さまざまの業種で、ブラックな実態が明らかにされ企業は叩かれてきました。
自動車業界でも、あのトヨタ自動車の「不正車検」が話題になっています。
詳しくはコチラ>>>トヨタおよびレクサス販売店における不正車検について(トヨタ自動車)
カーディーラーは販売店なので「売上」を求めていくのは当然でしょう。やったらやっただけ成果が出た時代もありました。長時間労働でもその分給料も上がり見返りがありました。しかし、今はどうでしょう?
競争は激化するばかり、その上「働き方改革」で働く時間は減らされています。更に、一人当たりの業務増加と悪循環となっています。
営業カレンダー
ここでは、各メーカー別販売店の営業時間・定休日をご紹介します。全国多数販売店があるため今回は、それぞれのメーカーで製造拠点が多い県に的を絞り調査しました。
販売会社 | 定休日 | 営業時間 |
愛知トヨタ | 毎週月曜日 | 火~土:9:30~19:00・日・祝:10:00~18:00 |
カローラ愛知 | 毎週月曜日・第二火曜日 | 10:00~18:00 |
ネッツ愛知 | 毎週月曜日 | 火~土:9:30~19:00・日・祝:10:00~18:00 |
名古屋トヨペット | 毎週月曜日 | 平日:10:00~19:00・金~日:10:00~17:00 |
販売会社 | 定休日 | 営業時間 |
神奈川日産 | 毎週火曜日・水曜日 | 10:00~17:30 |
日産プリンス神奈川 | 毎週火曜日・水曜日 | 10:00~18:00 |
販売会社 | 定休日 | 営業時間 | |
ホンダ | ホンダカーズ埼玉 | 毎週火曜日・数回水曜日 | 10:00~19:00・店舗により10:00~18:00 |
スバル | 富士スバル | 毎週月曜日・第一・三火曜日 | 10:00~19:00 |
三菱 | 西日本三菱自動車販売 | 毎週火曜日・第三水曜日 | 10:00~18:00 |
マツダ | 広島マツダ | 毎週火曜日 | 10:00~18:00 |
スズキ | スズキ自販静岡 | 毎週火曜日・第二月曜日 | 10:00~18:30 |
ダイハツ | 大阪ダイハツ販売 | 毎週水曜日・第二火曜日 | 10:00~19:00 |
営業時間は10:00~18:00が最も多く、定休日は週1日にプラスして隔週もしくは月一回追加である販売店が多いという結果でした。
かつてのカーディーラーは、長時間拘束で営業時間も9:00~20:00が基本でした。定休日もなしところが多かったのを考えると、かなり職場環境の改善に向けて業界全体が動いているようです。営業時間の短縮と定休日の増加。定休日を増やすことで休日出勤を抑制する効果もあります。
インタビュー
実際カーディーラーで働いている方に話を伺いました。
かつては有給休暇も取れず、土日に休むことができませんでしたが、今は有休休暇も土日休みも気軽に取れるようになりました。営業時間短縮により帰宅時間も早くなりました。しかし、やることは昔より増えているので、勤務時間内はいつもバタバタしています。
やったらやっただけ手取りが増えるところは魅力です。しかし競争が激しく商談ではどうしても値引き合戦になります。上司は値引きを抑えろと言いますが、そうしていると他社に負けてしまい難しさを感じています。この先業界自体縮小していくことを考えると将来的不安です。
サービス工場に課せられる目標は年々増えています。それに伴う人員の増強や設備の充実は図られてなく、仕事に追われ残業の日々。何より給料が安い。インセンティブもほとんどないので共働きでないとやっていけません。
うちの会社はほとんど残業がありません。残業時間を減らして、目標を達成したら賞金がでるので、残業代を稼ぐより割がいいです。毎月研修があり教育もしっかりしています。しかし、将来的に給料面で不安はあります。先輩に聞いても年収はそんなに上がらないようです。
カーディーラーの職場環境は、それぞれの販売店によって大きく違いがありそうです。将来的な不安は、どの業界でもあると思います。しかし、たくさん意見としてあったのは、 エンジニアの賃金の安さです。
もしこれで残業ばかりのブラックな社風であれば、同じ給料の工場勤務などに転職した方が楽と考える人も多いでしょう。
もしくは、認めている会社は少ないかもしれませんが、副業をしてみるのもいいかもしれません。
まとめ
カーディーラー全体で見ると、働き方に関しては改革が進んできています。かつてのカーディーラーは、特に営業の労働時間が長くそれに対しての手当も曖昧でした。それでも賃金が上がっていた時は社員も文句を言わず働いていましたが、今は違います。労基もカーディーラーに目を付けていて監査に乗り出している背景もあり、営業・労働時間の短縮や休日の取りやすさは改善しています。
営業はインセンティブがありますが、やはりエンジニアの労働環境が気になるところです。もしも、残業時間も多く改善の兆しが見えないのであれば、思い切って転職してみるのもいいでしょう。エンジニアの人材不足はどこの販売店も抱えています。下調べをして、他の販売店に声を掛けてみましょう。恐らくどんな時期でも即戦力になるあなたは重宝されるはずです。
また、時間がある方は副業をしてみるのもおすすめです。自分の得意分野を活かして取り組んでみれば、本職にもいい影響を与えてくれます。今の時代やろうと思えば何でもできます。せっかくの人生をもっと充実したものにしましょう。
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